中国の有力紙・南方都市報(広東省広州市)の劉偉記者が10月9日、国家機密を違法に取得した容疑で江西省萍郷市の警察当局に拘束された。中国紙・新京報などの報道を引用し、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版が伝えた。
劉記者は、著名な気功師の王林容疑者が、弟子の死亡に絡む監禁容疑などで江西省の警察当局に逮捕された事件の特ダネ報道で知られる。王林容疑者は、政府の高官多数と交流していた。
劉記者が報道のため、警察の内部情報を入手したことが、国家機密の違法取得とされたらしい。 RFIによると、中国でも刑事事件の報道は、警察内部の情報源に頼る場合が多い。最近約2年、中国警察は報道への抑圧を強めており、メディアとの間で緊張が高まっている。警察が、内部の情報源への取材を国家機密とみなすなら、中国の記者は今後、大きな法的リスクに直面することになる。
劉記者は8日、北京に向かうため、四川省成都市の自宅を出た後、行方不明となった。その後、家族が警察当局から拘束を知らされた。
南方都市報は、劉記者の拘束を認めるととに、「当局の調査に積極的に取り組む」などとするコメントを発表した。
(参考)http://cn.rfi.fr/%E4%B8%AD%E5%9B%BD/20151016-%E3%80%8A%E5%8D%97%E6%96%B9%E9%83%BD%E5%B8%82%E6%8A%A5%E3%80%8B%E8%AE%B0%E8%80%85%E5%88%98%E4%BC%9F%E5%9B%A0%E6%8A%A5%E9%81%93%E7%8E%8B%E6%9E%97%E6%A1%88%E6%B6%89%E5%AB%8C%E2%80%9C%E9%9D%9E%E6%B3%95%E8%8E%B7%E5%8F%96%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E7%A7%98%E5%AF%86%E7%BD%AA%E2%80%9D%E8%A2%AB%E5%88%91%E6%8B%98
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