中国人の54%が副流煙被害、WHOがリポート

世界保健機関(WHO)は19日、中国の人口13億6900万人のうち、54%の7億4000万人が、たばこの副流煙による健康被害を受けているという内容のリポートを発表した。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版が伝えた。

リポートによると、7億4000万人のうち1億8200万人が児童。また、副流煙による死者は毎年12万人に上る。リポートをまとめた、カナダ・ウォータールー大学の研究者は、状況が改善しないと2050年に、副流煙の被害者は3倍に増えると話している。

リポートの基となる研究は2006~12年、北京、長沙(湖南)、昆明(雲南)、上海、瀋陽(遼寧)、銀川(寧夏)の7都市で喫煙者5600人、非喫煙者1400人を対象に4回にわたり行われた。

リポートによると、オフィスなど屋内の仕事場で喫煙できるところはは70%に上り、研究対象となった15カ国中で最高。喫煙可能なレストラン、バーの割合は82%と89%で、15カ国中2位だった。

中国では2006年「たばこの規制に関するWHO枠組条約 」が発効した。同条約は、屋内の公共の場所、屋内の職場、公共交通機関などで全面禁煙にすることを定めている。しかし、北京で全面禁煙の条例が制定されたのは今年6月になってからだった。

(参考)http://cn.rfi.fr/%E4%B8%AD%E5%9B%BD/20151020-%E4%B8%96%E5%8D%AB%E6%8C%87%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%8C%E6%89%8B%E7%83%9F%E5%8D%B1%E5%8F%8A%E9%80%BE%E5%8D%8A%E4%BA%BA%E5%8F%A3

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