高潮で拘置施設の塀倒壊、収容者300人を移送

　台風22号（ムジゲ）の影響で、広東省西部の湛江市で4日午後2時ごろ、海岸沿いに建つ拘置施設の「麻章看守所」を囲む塀が高潮のため倒壊し、収容者約300人の移送が行われた。7日付南方都市報が伝えた。

　同市公安局（警察）は、高潮の被害で動揺する収容者を落ち着かせるとともに、約20キロ離れた違法薬物使用者の収容施設「戒毒所」への移送を決めた。

　通常、車なら30分で到着するが、強風により樹木や電柱が倒れて多くの道路を塞いだため、移送に十数時間を要した。収容者らにけがはなかった。