中国で日本人3人が「スパイ」として拘束されたとされる事件で、中国新聞社など中国の各メディアは4日、日本の報道を引用し、各人の身元について詳しく報じた。
中国新聞社によると3人は神奈川県と愛知県のの50代男性と東京都の60代の男性。うち神奈川県の男性は、1990年代後半に北朝鮮を脱出した日本人妻の子息で、2000年に日本国籍を取得した。
愛知県の50代の男性は、中国人が経営する人材派遣会社に勤務し、浙江省にしばしば出張していた。「軍事ファン」とされ、浙江省東部の「軍事管理区域」へ入り写真撮影を行った。
神奈川、愛知両県の男性には、公安調査庁が情報提供を依頼したという。
東京都の男性は、日中間の人材派遣の公益団体を主催していた。友好人士として、中国共産党機関紙、人民日報に掲載されたこともある。関係者によると、この男性は、調べを受けた後、釈放される可能性がある。