国家環境保護部が25日発行した「環境保護」誌によると、江蘇省靖江市の化学肥料製造会社2社が長期間、大量の危険廃棄物を違法に投棄したことが分かった。地下水やその他の水源に深刻な汚染が起きている恐れがある。中国青年網が28日伝えた。
同誌によると2社は、深セン、上海上場の江蘇揚農化工、江蘇長青農化。江蘇省靖江市では市民らに衝撃が広がっており、当局が投棄場所を立ち入り禁止にするとともに、廃棄物などを採取して調査を進めている。
同誌の記事は、江蘇省出身で現在は雲南省で養殖会社を営む周建剛氏の投書に基づくもの。
投書によると、周氏は今年2月、靖江市の養豚会社を買収し、3月、事業開始のため従業員とともに養豚場に入った。10日間後、周氏の全身の皮膚にかいようやかゆみなどの異変が現れた。上海の病院で診察を受けたところ、化学物質の刺激で免疫力が低下したことが原因と診断された。
周氏が養豚場を調べたところ、敷地内の一角に穴が掘られ、強烈な臭いを発する油状の物が捨てられていた。養豚場の大部分は地表が20~30センチのコンクリートで覆われ、その下の深さ2.8~4.5メートルの部分に廃棄物が埋められていた。
周氏が廃棄物の一部を、研究機関の浙江中科院応用技術研究院(浙江省嘉興市)に送ったところ、35種類の有機物が見つかった。うち80%は発がん物質で、含有量は土壌に関する国の環境基準の数千倍から数万倍に上った。
廃棄物は、同市の2社が投棄したとみられるが、これまでのところコメントは発表していない。
(参考)http://news.163.com/api/15/0928/11/B4JJQFOO00011229.html