広東省広州市白雲区法院(裁判所)と同市中級法院は24日、有毒な工業塩を食用塩と偽り販売した事件計12件の集中審理を行い、有毒食品販売罪などに問われた17人に対し禁固8カ月などの有罪判決を言い渡した。同市で工業塩を食用塩と偽り販売する事件が頻発しており、市内で数百トンが流通しているとみられる。金羊網が25日伝えた。
白雲区法院が審理した同様の事件は最近8件目。うち1件で有罪判決を受けた犯罪グループは、2013年から偽造食用塩を計約320トンを生産し、ほとんどを販売した。
白雲区法院によると、食用塩の偽造は、簡単な設備を使って工業塩を小分けし、ニセのラベルを貼るだけ。特別な技術が不要で、費用が安いため利幅が高いことが、犯行頻発の背景にある。偽造食用塩の製造費用は1箱10元。卸売市場では25元、小売市場では40元で売れるという。
偽造食用塩の製造場所は、同市の都市部と農村部の境界付近で、市外出身者の3~7人のグループが、倉庫や住宅を借りて製造するケースが多い。