山東省臨沂市沂水県許家鎮の廬山工業園区で、各種の化学工場が汚染水を地下に放出しており、井戸水を飲んだ周辺住民の間でがんなどの病気が多発している。小麦やイネなどの農作物も育たなくなっているという。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
住民によると、各化学工場は深さ約100~200メートルの井戸を掘り、有害物質を含んだ廃水を地下に流している。地下水の汚染が深刻化し、飲み水として使えなくなった。周辺地域でがん患者が急増し、1つの村で毎年数人が死亡している。
今年4月、当局が環境保護のため、廬山工業園区の化学工場数カ所の操業停止を命じたが、まもなく密かに操業を再開。周囲に強烈な異臭を伴う排気を放出しているほか、雨になると周辺の排水溝に汚水があふれるという。
住民は外出時にはマスクを着用し、飲み水はペットボトル入りを買っている。また、農地で作物が育たなくなったため、農民は生活に困窮している。
(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2015/09/201509170507.shtml#.VfoQaBHtmko