元中国共産党副主席で、毛沢東・元主席の警備責任者を務めた汪東興氏が21日午前5時38分、北京市内の病院で死去した。99歳だった。1976年9月の毛・元主席の死去後、江青夫人ら4人組の逮捕を指揮した。海外中国語ニュースサイトの博聞社が伝えた。
汪氏は、4人組逮捕の功績で77年、副主席に選ばれたが、後に最高実力者となったトウ小平(トウは登におおざと)の圧力で解任された。
汪氏は、共産党指導部の内幕を熟知していたたため、下野した後も長く、秘密漏えいを恐れる同党の監視下に置かれた。このため回顧録などは残せなかった。
(毛沢東主席死去の際の汪東興氏=右=、博聞社)