天津市浜海新区にある天津港コンテナふ頭の危険物貯蔵所で12日夜起きた爆発事故で、地元消防関係者は、保管されていた毒物の青酸ソーダ(シアン化ナトリウム)約700トンの一部が下水道に流出したと述べた。中国の報道を引用し、台湾のニュースサイト、東森新聞網が13日伝えた。
貯蔵所にはこのほか、硝酸ナトリウムや硝酸カリウムなど硝酸塩類が保管されていた。これら酸化性固体は加熱や衝撃で爆発しやすい。
消防隊によると、爆発現場からは、水酸化ナトリウム、ヨウ化水素、硫化水素ナトリウム、硫化ナトリウムの4種類の化学物質が検出された。このほか青酸ソーダが保管されており、消防隊が、分解のため過酸化水素を用意した上、撤去を急いでいる。青酸ソーダは下水溝からも検出されており、既に一部が流出した。
これらの化学物質は、50キロずつ鉄製の缶に入れられ、コンテナの中に保管されていた。