中国株式市場での株価下落に対し、政府の介入が不十分だとして、個人投資家が7日、証券業界の監督機関、中国証券監督管理委員会(証監会)の北京市の庁舎前で抗議活動を行った。海外の中国語ニュースサイトの博訊新聞網などが伝えた。
ニュースサイトの多維新聞網によると、中国当局は、株価の下落が続くと政権批判が起きる恐れがあると警戒を強めている。当局は、個人投資家の動向に関する報道を規制しているが、各都市で飛び降り自殺が増加している。政府による市場介入を求める声も高まっており、2日には専門家8人が連名で「市場救済」を呼び掛ける公開書簡を発表した。
中国の株価は値下がりが続き、6月12日以来、上海総合指数は29%下げた。中国の一部メディアは、中国市場の人民元建てA株を狙って国際資本が暗躍しているなどと報道。証監会は違法な空売りに対し調査を行うと発表した。しかし、中国の証券筋は「現在の空売りの規模は、市場全体に影響を及ぼすほどではない」と話している。
(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2015/07/201507072353.shtml#.VZvsD_ntmko