中国第2の島、上海・崇明島の約168ヘクタール(ha)の用地に、中国海軍が訓練基地の建設を急ピッチで進めていることが分かった。長江河口の東シナ海に面した海軍用地で、航空母艦用の訓練基地との見方が出ている。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語電子版が、中国各メディアを引用して伝えた。
崇明島は、上海市長興島の北隣。長興島には江南造船(上海市浦東新区)の造船所があり、中国初の国産航空母艦建造工事の一部分が行われているとされる。
華東理工大学戦争文化研究所の倪楽雄所長は「明朝、清朝の時代、崇明島は日本(倭寇)に対する沿岸防衛基地だった。1980年代の改革開放政策の開始後、戦略的重要性が忘れられてしまった」と述べた。
中国中央テレビ局(CCTV)は先に、東シナ海の防衛を強化し、日本の軍事的意図に備えるため、崇明島に殲(J)10戦闘機を配備したと伝えた。