税関総署はこのほど、全国14省(直轄市、自治区)で冷凍肉の密輸に対する一斉調査を行い、密輸グループ21組を摘発した。押収した肉の中からは、1970年代に生産された「40年物」の豚足も見付かった。係官は「自分より年上の肉だ」と驚いていた。新華社などが伝えた。
21組が扱った商品は、冷凍の鳥の手羽、牛肉、豚肉など10万トン、30億元(約600億円)相当に上ると見られる。
密輸肉は出所不明で、卸売市場を通じレストラン、大衆食堂、スーパー、ネットショップを通じて売られていた。しょうゆやコショウで味付けされ加工食品にもなっていた。
密輸品は、輸送の条件が悪く、解凍と冷凍を繰り返しているため、細菌などが繁殖しやすいという。
このうち湖南省長沙市の税関は1日、密輸グループ2組を摘発。冷凍牛肉、ニワトリの足など800トン、1000万元相当を押収。20人を拘束した。同省では過去最大の食品密輸事件となった。
税関係官は「トラック1台いっぱいに積まれていた。ドアを開けたら臭くて、吐きそうになった」と話している。
(参考)http://http://news.xinhuanet.com/food/2015-06/24/c_127943337.htm