中国海軍はこのほど、退役から2年未満の予備役の士官を通知した。6月末までに原隊に戻るよう求めている。消息筋によると、中国海軍総部は各部隊の政治部門や地方武装部を通じ、予備役に通知を伝えている。海外の中国語ニュースサイト、博聞社が伝えた。
予備役招集の表向きの理由は、近年の艦艇急増による専門人材の不足。しかし、消息筋は、南シナ海の岩礁埋め立てを巡り、日米オーストラリアとの緊張の高まりが理由と指摘している。
消息筋によると、中国が南シナ海の岩礁を埋め立て施設を建設していることに、米国は強く反発。危険を恐れず中国の行動を止める決意を固め、日本とフィリピンの基地に駐屯する海空軍が準備を進めている。
中国側は、米国の今回の怒りの表明は、これまでのように口先だけでないとの情報をつかんでおり、統帥機関の中央軍事委員会はかなり緊張している。
中国外交部の陸慷報道局長が16日、南シナ海の岩礁の埋め立て工事が近く完了するとの見通しを発表したのは、岩礁埋め立て作業から「一時撤退」を決めたためだという。