米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は11日、新型コロナウイルスの感染拡大の発端となった、湖北省武漢市で、輸送の回復と企業の事業再開に向け準備が進められていると報じた。都市封鎖の解除の動きも見え始めた。
国家衛生健康委員会によると、武漢市で9日、新たに確認された同ウイルス肺炎の患者は17人、新たな死者も17人だった。3月2日に確認された患者は111に上り、感染拡大が抑制され始めたとを示している。市内に14カ所あった仮設病院も10日までに全部休止した。
新華社によると、湖北省の感染対策本部は10日、湖北省の住民が外出の際、健康状態の証明となる「湖北健康番号」発行を決めた。感染拡大が終息するまで、スマートフォンに表示して証明書として使われる。
また、ネット上では、武漢市当局がタクシー業界に対し発した「実名乗車用スキャンシステム」の導入を求める通知のコピーが転載されている。タクシーに二次元バーコードを掲示し、乗客はスマートフォンでスキャンしないと乗れない仕組みのようだ。
さらに、空港運営会社の湖北機場集団は8日に関連各企業や各ローカル空港に対し、12日~17日に運航再開準備を終えるよう要請した。武漢の空港の公式ミニブログも、管理者の職場復帰を指示した。
このほか、経済紙・中国経済観察報によると、武漢経済技術開発区の感染対策本部は9日、ホンダが出資する自動車メーカーの東風ホンダとサプライヤーに対し、段階的な操業再開を許可した。
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