新型コロナウイルスの発源池の武漢、封鎖から40日 生活困窮で支援求める声も

2020年3月4日 封 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、新型コロナウイルスの感染拡大が最初に起きた、湖北省武漢市は3日、都市封鎖の開始から40日目を迎えた。市内の企業はほぼすべて操業を止めるなど経済活動が止まり、物価高騰も重なって、多くの住民は生活が困窮。政府に経済支援を求める声が高まっている。

 武漢市民政局は先に、外地の滞在者に1人3000元(約4万6000円)の補助金を支給したところ、地元住民からは自分たちには同様の措置がないことに反発が出ている。住民によると、武漢市民にとり現在最大の問題は生活で、多くは蓄えが底を尽いている。宅配依存の生活は費用もかさみ、生活苦に拍車をかけている。香港政府に見習い、各世帯に補助金を支給するよう求める声も挙がっているという。

 湖北省で2日に新たに確認された患者は114人、死者は31人で、この日、同ウイルスの肺炎で死亡した全員が、同省のものだった。3日は、武漢市中心病院の眼科の副主任、梅仲明氏が死亡した。梅医師は、同ウイルスとみられる肺炎患者の発生をいち早く告発し2月7日に死去した、同じ病院の李文亮医師(34)の同僚だった。

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