ロシアが中国人の入国禁止 一帯一路にも打撃 新型コロナウイルス肺炎で

2020年2月19日露 香港メディアの東網によると、新型コロナウイルス肺炎の患者が世界的に多発する中、ロシア政府は18日、中国国民の観光、ビジネス、教育や個人的な理由による入国を20日付けで禁止した。また、招へいした中国国民の入国手続きも19日から停止した。(写真は東網のキャプチャー)

 ロシアは1月末、中国と接する極東の国境を閉鎖。中国と往来する自動車や列車も1月30日に停止。モスクワ-北京の列車も2月2日から運転を中止した。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、これまでに世界の133カ国以上が、中国人と中国に渡航歴がある外国人の入国を禁止したことが、中国国家移民管理局のまとめで分かった。

 また、同ウイルスの感染拡大は、中国のシルクロード経済圏構想「一帯一路」にも打撃を与えている。ロイター通信によると、中国人労働者が海外の施工現場に行けなくなったほか、「一帯一路」の沿線諸国にある中国関連の工場が、中国から物品輸入ができないなどの影響が広がっている。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)最大の経済大国、インドネシアは1月初め、中国との航空便の運航を停止した上、中国に14日以上滞在した外国人の入国を禁じた。インドネシアで、総額60億ドルの高速鉄道建設事業を進める中国国有の中鉄国際集団は、労働者の入国禁止と物品輸入停止などで工事に支障が出ている。

 パキスタンでは、620億ドル規模で「中パ経済回廊」(CPEC)建設事業が進むが、中国から入国した管理職が隔離されるなどして事業の進展に遅れが出ている。カンボジアとバングラデシュでも同様の事態が起きている。

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