台湾メディアの今日新聞によると、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大で、団地や企業への出入りを規制する封鎖式管理の実施する都市が5日までに、中国全土で少なくとも27都市に上っている。湖北省武漢市、浙江省温州市が都市を完全封鎖したのに続き、浙江省杭州市の寧波市、江蘇省の南京市と徐州市、河南省鄭州市、黒竜江省ハルビン市などが封鎖式管理に踏み切った。 (写真は今日新聞のキャプチャー)
香港メディア東網によると、うち南京市では団地の入り口を1カ所に制限。過去14日内に江蘇省外などを旅行した住民に届け出を義務付けた。公共の場所に営業時間を短縮させたほか、宅配便や飲食物の団地への配達を禁じた。また、医療機関は、救急部門を除き、外来の診察を5日から停止した。
ハルビンでは、患者が発生した団地はパネルを掲示させた上、人と車の出入りを禁止した。各世帯には2日に1回、1人だけ外出を許可。道路はバス、タクシー、特殊車両を除き通行を禁止した。賃貸住宅の所有者には、賃借人に感染が疑われる例が出た場合、速やかな届け出を義務づけた。
今日新聞によると、各都市が完全封鎖または封鎖式管理を実施したことで、サプライチェーンが分断。韓国の報道では、現代自動車が韓国・蔚山の工場5カ所を7日から操業停止した。 なお、EMS(電子機器受託生産)世界最大手の鴻海精密工業は、河南省鄭州市などの工場を予定通り10日から再開するとしている。
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