新型コロナウイルス肺炎、WHOが緊急事態宣言

 2020年1月31日世米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、世界保健機関(WHO)は30日、新型コロナウイルス肺炎について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)にあたると宣言した。ウイルス感染は世界的な拡大が続いており、20数カ国で患者が確認されている。(写真はRFAのキャプチャー)

 WHOのテドロス事務局長は「保健制度が整わない国で、感染が拡大する可能性を最も懸念している。これは、中国に対する不信任投票ではない」と強調した。

 宣言が出たことで、世界各国に感染拡大対策の強化を促すことが容易となる。また、宣言に伴い、各国で貿易や渡航に絡む勧告が出る可能性がある。ただ、テドロス事務局長は「WTOは、渡航や貿易に関する制限を提案する訳ではない」と述べた。

 フランス紙のル・モンドによると、WHOの事務局長は22~23日、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な中国、タイ、韓国、日本の代表ら21人を呼んで急委員会を開催した。中国代表が、緊急事態宣言に強く反対して事務局長と委員会に圧力をかけ、激しい議論になった。宣言をめぐり賛成と反対が半々に割れたという。

 

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