香港の逃亡犯条例反対デモに200万人 政府は審議延期表明

2019年6月17日港 香港メディア東網によると、民主派団体「民間人権陣線」(民陣)は16日午後11時半、「逃亡犯条例」改正に反対するデモの終息を宣言した。主催者発表で、デモ参加者は200万人、警察発表で33万8000人だった。(写真はRFAのキャプチャー)

 台湾・中央社などによると、香港の林鄭月娥行政長官は同日夜、同条例案の立法会での審議延期を発表した。しかし、デモ参加者多数が17日朝も、金鐘(アドミラリティ)地区の立法会ビル付近に残留している。デモ参加者は、政府が条例案の撤回、林鄭行政長官の謝罪と辞任までデモを続けると話している。

 東網によると、デモ隊は同日午後2時40分、香港中心部に近いビクトリア公園のサッカー場を金鐘に向かって出発。多数の市民が途中から合流した。主催者の呼び掛けに応えて、多くが黒い衣服を着用した。途中の繁華街の銅鑼湾(コーズウェイベイ)で人数が膨れ上がり、警察が雑踏の整理に当たった。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、香港市民の多くが、12日のデモで警察が暴力的な鎮圧を行ったことに怒り、16日のデモに加わったもようだ。参加者は、警察に対する批判とともに、12日のデモを「騒乱」とした認定を撤回するよう求めた。

 香港警察の16日の警備は緩やかで、大通りの「軒尼詩道(ヘネシー・ロード)」で全6車線の通行をデモ隊に許し、途中からの市民の合流も阻止しなかった。地下鉄、バスはデモ参加者らで超満員となり、香港島と九龍半島を結ぶフェリーも、乗船待ちの客が約1キロの列を作った。

★参考情報★

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