北京、天津のPM2.5濃度48%低下 長江デルタは43%

 2019年6月6日空生態環境省は「世界環境デー」の5日、中国の大気質の改善状況に関するリポートを発表し、2013~18年の6年間に、北京・天津・河北(京津冀)のPM2.5(微小粒子状物質)の平均濃度が48%低下したと発表した。うち北京では43%低下した。北京日報(電子版)が5日伝えた。

 リポートによると、PM2.5平均濃度は、上海などの長江デルタ地区では39%、珠江デルタでは32%それぞれ下がった。珠江デルタのうち9都市は、2015年から連続4年、大気質が国の「二級基準」を満たした。

 リポートによると6年間、国内総生産(GDP)は39%、エネルギーの消費量は11%、自動車の保有台数は83%それぞれ増加した。しかし、大気汚染物質は大幅に低下。「環境大気質標準」を導入した74都市でPM2.5濃度は42%、二酸化硫黄は68%それぞれ減少した。

 リポートは一方、中国の環境基準が依然、深刻であることを指摘。主要都市の6割以上でPM2.5の濃度が、国の環境基準の35μg/m3(マイクログラム/立方メートル)以下を満たしていない。

★参考情報★

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