北極での中国が活動活発化 米北方軍が警戒感

 2019年5月8日北米北方軍のテレンス・C・オショーネシー司令官は6日、海空宇宙軍の年次会合で、中国が北極での活動を活発化させているとして警戒していることを明らかにした。司令官は「米国は北極圏国家の1つだ。米本土防衛の主力として、北方軍は中国の動きを強く注視している」と述べた。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。

 司令官は、砕氷船「雪竜」の動きを取り上げ、中国が北極圏で強圧的な経済活動を行う恐れに懸念を示した。会合では米沿岸警備隊のシュルツ長官も「中国が北極圏で、米軍事情報収集を含む活動を行っている」と指摘した。長官によると、中国は過去6~7年、アラスカ州沖の北極圏で、米空軍の活動状況の観察を続けてきた。

 ポンペオ米国務長官も6日、フィンランドで開かれた北極評議会の会合で演説し「中国が南シナ海で示した居丈高な態度は、彼らが北極圏でどのような行動を行うかを暗示している」と語り警戒感を示した。

★参考情報★

ーーーーーーーーー

B52が東シナ海飛行 10日間で2回目 給油機伴う

B52爆撃機が南シナ海飛行 10日間で2回目

米沿岸警備隊、中国周辺海域の巡回強化 海軍の負担軽減

タイトルとURLをコピーしました