PVC工場で未明に爆発 従業員3人死亡5人けが 内モンゴル

 2019年4月25日化内モンゴル自治区ウランチャブ市の合成樹脂メーカー、内蒙古伊東集団東興化工有限責任公司のPVC(ポリ塩化ビニール)工場で24日午前2時55分ごろ爆発があり、3人が死亡、5人が重軽傷を負って病院に運ばれた。また、約30人がかすり傷で手当を受けた。中国メディアの新京報が伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 工場周辺の住民が避難した。爆発した工場の装置は燃え続けているが、近くの球形タンクへの延焼は食い止められている。同自治区の応急管理と環境保護の部門からなる対策チームが急行。周辺の環境を調査したが、大気と水の観測値に大きな変化はないという。

 香港メディアの東網によると、ネット上では工場から激しい炎を上がる模様が投稿されている。住民の1人は「睡眠中に大きな音で目が覚めた。家の窓ガラスが割れた。近所の多くの人が他の場所に逃げた」と話している。

 同社は、石炭、化学製品、非鉄金属、不動産が主要事業。うち化学部門は、PVC、トリクロロエチレンなど化学材料を主に製造している。

 中国では工場の爆発・火災事故が頻発している。21日には遼寧省・大連の化学工場で爆発炎上し3000平方メートルを焼いた。18日には上海市松江区の研磨材・工具製造会社の工場から出火、2人が死亡、6人がけがした。15日には、山東省済南市の製薬会社の工場地下室で工事中に火災が発生、作業員10人が窒息死し、従業員12人が負傷。3月末には、江蘇省塩城市響水県の化学工場が爆発し約700人の死傷者が出た。

★参考情報★

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大連の化学工場で爆発 3000平方メートル焼く 遼寧
松江区の研磨材工場で火災 2人死亡6人けが 上海
製薬工場で火災、作業員10人窒息死 12人けが 山東

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