南シナ海の島に中国漁船300隻 比大統領が軍派遣を警告

2019年4月5日比 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、南シナ海のパグアサ島(中業島)周辺に中国漁船約300隻が出現したことについて、フィリピンのドゥテルテ大統領は4日、中国に撤収を求めるとともに、実行しなければ同島に軍隊を派遣すると警告した。(写真は東網のキャプチャー)

 パグアサ島はフィリピンが実効支配している。報道によると、フィリピン軍は今年1~3月に中国漁船約300が同島付近に現れたのを確認している。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカによると、フィリピン外務省も4日、漁船の行動について「違法でありフィリピンの主権を侵害する」と反発し、中国側に抗議したことを明らかにした。

 比外務省は、同島周辺での漁船の活動は、既に数カ月に及ぶとした上、中国政府が制止しないのは、漁船の活動を支持しているためだとの見方を示した。

 ドゥテルテ大統領の2016年の就任以来、中比両国は良好な関係を維持。フィリピンは中国から数十億ドルの借款や投資の承諾を得ている。

 中比両国は3日、南シナ海問題をめぐり次官級会談をマニラで開催し、天然ガス田の共同開発などを協議したばかり。中国外務省も4日、成果を強調するコメントを出していた。

★参考情報★

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