谷沿いの崖が建物ごと崩落 住民20人死傷、13人不明 山西

 2019年3月18日崩山西省臨汾市の郷寧県棗嶺郷で15日午後6時ごろ、谷に面した崖沿いの地面が、上に乗る建物ごと崩落し、住民7人が死亡、13人がけがし、13人が行方不明になっている。ニュースサイトの央広網が16日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 山西省消防総隊や警察など約850人が出動し、救助活動を行った。谷の斜面はもろく、二次災害の恐れがあるほか、壊れた建物と土砂が入り混じり捜索が難航しているという。

 中国新聞網によると、崩落した建物は、6世帯と8世帯が入る診療所と信用組合の家族寮各1棟と公衆浴場1カ所。建物の片側は谷に近く、土砂とともに崩落した。うち1棟はほぼ原形を保ったまま数十メートル下に落ちた。他の建物はめちゃくちゃに壊れ、残骸が谷の斜面に散乱した。

 現場は、陝西省の東隣で、黄土の台地と谷が入り組む地形が広がっている。台地の縁側ではしばしば崖崩れが起きている。山西省では2018年5月にも、陝西省に近い呂梁市離石区で集落近くの山が崩れ、民家が倒壊して9人が死亡した。
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