4時間半飛行のNZ機の着陸不許可 台湾の表記問題視か

 2019年2月13日新NZ航空大手のニュージーランド航空のオークランド発上海行きのNZ289便が10日、中国当局から着陸を許可されず、4時間半飛行後、出発地に引き返していたことが分かった。NZ紙・スタッフは、消息筋の話として、同便の着陸申請書類の中の台湾の表記を中国当局が問題視したためと報じた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 同紙によると、着陸許可文書は台湾を単独で表記しており、中国当局は台湾独立を認める書き方とみなした。中国は2018年、NZ航空に台湾の表記を除くよう求めていたが、忘れていたという。しかし、NZの野党指導者は「着陸の拒絶は異常。わが国と中国との政治的な緊張と関係がある」と述べた。

 NZ政府は18年末、自国の第5世代モバイルネットワーク(5G)用設備の入札で、中国・通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の参加を禁じた。NZ国内の通信キャリアには、ファーウェイ製品の使用をやめるよう求め、中国の政府やメディアが反発していた。

 NZのアーダーン首相は11日、着陸拒否は「管理の問題」が原因で、自国と中国の関係が原因ではないと強調した。

 中国外務省の華春瑩報道官は「NZ機は、配備が不適切だったため目的地の着陸許可が得られず、飛行途中で自主的に引き返しを決めた」と語った。

★参考情報★
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