北京大などの学生7人連行 深セン企業の労働者支援

 中国の警察は21日、広東省深セン市の大手溶接・切削設備製造会社の深セン市佳士科技(広東省深セン市)で労組結成を目指す労働者を支援する活動を行っている北京大、中国人民大など大学生7人を連行した。一部は、北京大マルクス主義学会のメンバーだった。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が23日伝えた。

 関係者によると、連行された学生は先ごろ警察から呼び出しを受け、罪を認めるよう求められた。その際、昨年連行された別の学生が罪を認める内容のビデオを見せられた。しかし学生は、ビデオをネットに公開した上、外国メディアの取材を受けるなど妥協しなかったため、拘束されたという。

 中国の民主化運動家の胡佳氏によると、2019年は特別な年。中国で民主化を求める学生らを軍が鎮圧した1989年の天安門事件30週年、1919年の民族主義運動「五・四運動」100週年、中国建国70週年で、当局は左翼の大学生を警戒しているとみられる。

 今回連行された7人のうち4人は、マルクス主義を信奉する北京大大マルクス主義学会のメンバー。当局は昨年12月から同学会や他大学のマルクス主義学会のメンバーが当局に連行された。

★参考情報★

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労組結成図った20人また拘束 北京大や人民大から声援 毛沢東派にも支援の動き

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