米シンクタンクがTikTok危険視 中国当局が情報収集か

2019年1月15日音 中国製のショート動画共有アプリで世界的に若者に人気の「TikTok」について、米シンクタンク、ピーターソン国際経済研究所がこのほど、中国政府による情報収集や軍事活動に利用される可能性があり西側諸国の安全に脅威を与えるとして、警戒を呼び掛ける内容のリポートを発表した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が14日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 香港メディアの東網によると、TikTokは、海外で最も人気がある中国製アプリ。世界150市場で75言語で使用され、毎月のアクティブユーザーは5億人に上る。うち中国のユーザーは2億人にとどまる。アプリストアの「アップルストア」や「グーグルプレー」でダウンロード数が、SNSアプリ分野で数回首位になったこともある。

 リポートによると、TikTokのデータは中国本社に送られる。中国の法律では「公共の安全」保護のためユーザー情報の利用が認められており、西側ユーザーの顔情報を収集したり、軍事活動の情報を集めることが可能となる。米軍の若い軍人が、しばしばTikTokを利用し、軍事施設内の影像をアップすることが少なくないという。

 VOAによると、中国共産党機関紙、人民日報傘下の環球時報は、西側情報機関による中国製品への侮辱行動が激しさを増していると批判する記事を掲載した。

 
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