カリフォルニア大学デービス校(UCデービス)はこのほど、学生に対し、中国訪問の際はメッセンジャーアプリのWhatsAppや微信を使わないよう警告する電子メールを送った。米国市民が中国で当局に拘束される恐れについて、暗に注意を促したしたとの見方も出ている。香港メディアの東網が10日伝えた。
警告は学生に対し、訪中の際の注意事項として7項目を列挙。みだりに写真撮影をしないこと、個人情報の管理を徹底すること、電話連絡の手段を確保することのほか、「SNSで政治的なコメントを発したり書き込みをしないこと」を求めた。
メールはまた、米国市民がかつてロシアで、WhatsAppを使いスパイの嫌疑を掛けられた例示。中国がロシアに倣い、WhatsAppの使用を理由に、西側の旅行客を処罰したり出国禁止にする恐れがあるとしている。
UCデービスは東網に対し、メールが学長が私的に理工系の学生に送ったものと説明。非公式なメールで、大学の考えを代表したものではないとしている。