習主席「台湾武力統一」に言及 可能性低いと専門家 台湾総統選前に威嚇か

2019年1月7日台 習近平・中国国家主席は2日、台湾問題の武力による解決を放棄しないと発言したのに続き、4日は最高軍事機関の中央軍事委員会で軍事闘争の準備を指示した。ただ、専門家の多くは中国が台湾武力統一に踏み切る可能性は低いとみている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が2日伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 米ワシントンのシンクタンク「グローバル台湾研究センター」のラッセル・シャオ主任は「中国が近い将来、台湾問題を武力で解決する可能性は低い」と指摘。習主席の武力統一への言及は「2020年の台湾総統選を前に、台湾の指導者と有権者を脅すだめだ」と述べた。

 シンクタンクの米戦略国際問題研究所(CSIS)のボニー・グレイザー上級研究員は「習主席の発言に切迫感がなく、武力行使を放棄しないと述べる一方、平和統一にも触れている。統一に向けたスケジュールも決めていない」と語った。さらに「習主席の発言から読み取れるのは、対台湾政策は効果が出ており、武力を使用しなくてもよいとの自信だ」と話している。
 
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