広東省でアフリカ豚コレラ 感染確認、23省区市に拡大

 農業農村省は19日、広東省珠海市香洲区の食肉処理場でアフリカ豚コレラ(ASF)の感染を確認したと発表した。中国では8月3日に初めて確認後、ASFの感染地域は32の省・自治区・直轄市のうち、23省区市に広がった。香港メディアの東網が19日伝えた。

 ASF感染の豚が見つかったのは、珠海市の食肉処理場「珠海市食品有限公司」。16日に広東省仏山市から運ばれた3頭に続き、翌日以降も豚の死亡が相次いだため当局に通報した。19日、ASFの感染が確認されたため、場内にいた1600頭全部を処分した。

 ASFの感染拡大の影響で、中国では生きた豚の価格が今年7月にからこれまでに25%上昇した。業界団体によると、香港でも生きた豚の卸値が1割上昇した。小売業界団体によると、香港で豚肉の小売価格はまだ上昇していない。
 

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