カナダ元外交官、中国で拘束　華為ＣＦＯの逮捕に関連か

　カナダ外務省は11日、ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）に対し、カナダの元外交官、マイケル・コブリグ氏が中国当局に身柄を拘束されたとの情報を確認した。カナダ当局が、華為技術（ファーウェイ）の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者（ＣＦＯ）＝（46）＝を米国の要請に応じて逮捕したことへの報復の可能性がある。　

　ロイター通信は11日、消息筋2人の情報として、コブリグ氏が拘束されたと報じた。中国外務、公安両省の発表はない。中国駐在のカナダ大使館はコメントを避けた。

　カナダ外務省の報道官はＲＦＡに「カナダの公民が中国で拘束されたことを承知しており、中国当局にも問い合わせている」と述べ、同通信の報道内容を確認した。ただ、プライバシー保護法を理由に、これ以上の情報公開はできないと説明した。

　コブリグ氏は、ベルギーに本部を置くシンクタンク「国際危機グループ（ＩＣＧ）」に所属。かつて北京と香港に外交官として駐在した。ツイッターの最後の更新は12月9日だった。

　カナダ紙のグローブ・アンド・メールは、同氏はカナダ外務省に無給休暇の形式で在籍しており、まだ連邦公務員だと伝えた。