
カナダの裁判所は10日、中国の通信設備・端末メーカーの華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)を米国の要請に応じてカナダ当局が逮捕した事件で、保釈を審理する聴聞会を開いた。中国外務省は8日と9日、中国駐在のカナダと米国の大使を相次いで呼び強く抗議。保釈を要求するとともに、米国に逮捕要請の撤回を求めた。米政府系放送局
ラジオ・フリー・アジア(RFA)が10日伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)
聴聞会は7日も開かれた。検察官は、孟CFOが香港登記の会社を利用し米国と欧州連合(EU)の対イラン制裁を回避したと述べた。孟CFOが米国に引き渡され有罪判決を受ければ、刑期は最高30年となる恐れがある。
消息筋によると、中国は孟CFOが米国に引き渡されることを恐れている。いったん米国の司法手続きに入れば干渉は不可能となり、孟CFOは米国の捜査に協力せざるを得なくなるためだという。
★参考情報★
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●カナダ当局がファーウェイCFO逮捕 イランに違法輸出容疑 米国が引き渡し要請