デモ参加の退役軍人約10人拘束 10月に警官隊と衝突 山東

2018年12月8日軍 中国中央テレビ局は9日、今年10月に山東省平度市で起きた退役軍人による処遇改善を求めるデモに絡み、公務執行妨害などで参加者約10人を同省の警察が拘束したと伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカによると、10月のデモは数日連続で行われ、警察は大部隊を出動させ、催涙弾などを使って暴力的に鎮圧した。退役軍人側は消火器などで反撃したため、数人が殴られてけがしたという。
 同テレビ局によると、デモは少数が「退役軍人」を名乗って扇動した。拘束した約10人は、公務執行妨害のほか、傷害罪、公共の場所の秩序を乱した罪、扇動罪などに問われている。

 退役軍人のデモは最近、同市のほか河南省・ラク(さんずいに累)河、江蘇省・鎮江、四川省・成都、河北省・石家荘などで相次いでいる。

 中国では1980年代、当時の最高指導者の鄧小平氏が軍人約100万人を削減。習近平国家主席も2015年、30万人の削減を宣言した。当局によると、中国には約5700万人の退役軍人がいるが、生活支援などをめぐり地方政府に騙されたり、無視されたと感じている元軍人が少なくないという。

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