せき止め湖の水、あふれて雲南へ 4万1000人が避難 四川で橋が壊れる

 2018年11月16日金雲南省減災委員会は15日、四川省カンゼ・チベット族自治州の金沙江にできた「せき止め湖」からあふれた水が同日午後3時、雲南省に到達したと発表した。昆明、麗江、大理、迪慶の4市・州などに住む約4万1000人が避難した。香港メディアの東網が同日伝えた。

 省内では、迪慶州の羊拉金沙江大橋など橋7カ所が損壊。277ヘクタール(ha)の農地が被災、民家1470戸が壊れるなどの被害が出た。各市・州政府は、テント、簡易ベッド、食料などを用意して、避難者の収容に備えた。

 中国本土のニュースサイト、新華網の14日の報道によると、せき止め水からあふれた水で、四川省カンゼ・チベット族自治州では13日、「竹巴籠金沙江大橋」で、路面が載る床板7つが押し流された。同省交通運輸庁によると、現地の国道318号線が不通となっている。

 せき止め湖は、四川省カンゼ・チベット族自治州白玉県とチベット自治区チャドム市ジョムダ県の境界付近で、10月10日夜に起きた山崩れでできた。
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