インフルエンザワクチン不足深刻化 大手メーカーが生産中止 これから生産して間に合わず

 中国でインフルエンザワクチンの不足が深刻化し、全国で接種できない状態となっていることが30日までに分かった。インフルエンザワクチン製造大手6社のうち3社が生産を停止、1社が出荷を大幅に減らしたため。経済誌・財経を引用し、ニュースサイトの鳳凰網が伝えた。

 全国のインフルエンザワクチンの供給量は、前年比60%も減少。今冬のインフルエンザの流行期を前に、予防活動に深刻な影響が出ている。北京市のある診療所では、小中学生と60歳以上の高齢者に認められる無料接種が、供給不足で一部にしか実施できていない。自費でも11月半ばまで受けられない状態。他省・市・自治区でも同様の状態だという。

 製薬大手6社が、インフルエンザワクチンの生産を中止したり出荷を減らしている原因ははっきりしない。今年7月、大手製薬会社、長春長生生物科技(吉林省長春市)が狂犬病ワクチンの製造データを偽造したり、品質基準に達しないジフテリア・百日咳・破傷風の三種混合ワクチンを生産していたとして処罰を受けた事件の影響や、一部企業の内紛が関係しているとの見方も出ている。仮に各社が生産・出荷を増やしても、効果が出る時間を考えると、今冬の流行期には間に合わないとみられる。

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