
米政府筋3人によると、トランプ米大統領と習近平・中国国家主席が11月に行う首脳会談で、貿易戦争の緩和が実現しなければ、米国は12月にも制裁関税の対象となる中国商品のリストを発表する。60日間の意見公募期間を経て、来年2月初めの春節(旧正月)ごろに発動される。
消息筋のうち2人によると、リストにはこれまでの制裁関税になかった商品が入る見込み。昨年、米国が中国から輸入した商品で計算すると対象となる中国商品は2570億ドル相当となる。
2人によると、米ホワイトハウスは11月の首脳会談で貿易問題に触れないことも検討している。ただ、完全に回避することは不可能とみられる。
ホワイトハウスは9月、2000億ドル相当の中国商品に10%の制裁関税を発動。進展がなければ年末に25%に引き上げる。中国政府も600億ドル相当の米国商品に対し制裁関税を発動すると発表した。両国とも9月までに各500億ドル相当の商品で制裁関税を実施に移した。
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