スイス銀行が中国出張延期勧告 中国当局が職員取り調べ 資金流出対策の一環か

 2018年10月23日瑞フィナンシャル・タイムズ中国語版によると、スイスの銀行UBSのシンガポール駐在の職員が中国で顧客と面会後、当局に出国を止められ取り調べを受けていることが分かった。関係者によるとUBSは、プライベート・バンキング業務の担当者に対し、中国出張を当面見合わせるよう勧告した。(写真は中央社のキャプチャー)

 女性職員の取り調べの内容は不明。消息筋によると、拘束は受けていないものの、女性の現在の状況ははっきりしないという。 世界的な銀行の中で、富裕層の資産管理を行うプライベート・バンキング業務を中国を行っているのは、UBSを含めごくわずか。中国当局は、資金の海外流出を食い止める活動の一環として、国内に富裕層とプライベート・バンキング業務への監視を強めている。

 中央社によると、中国外交部の華春瑩報道官は22日、定例記者会見でUBS職員の取り調べについて記者から質問を受け「質問の内容が理解できない。UBSに尋ねて欲しい」と述べた。フィナンシャル・タイムズの取材に対し、UBSもコメントを拒否している。
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