トランプ大統領、2670億ドル相当の制裁関税を再度警告

 トランプ米大統領は9日、ホワイトハウスの執務室で記者団と会見し、中国が米国の制裁関税に報復した場合、2670億ドル相当の中国商品に対する制裁関税を発動すると再び警告した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が10日伝えた。

 トランプ米大統領は「中国は毎年、われわれの国から5000億ドルを持ち去った。長年、この椅子(執務室)に座っていた人々はこの問題に対処するべきだった」と述べた。

 米中の貿易摩擦は激化している。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、トランプ政権は9月24日、2000億ドル相当の中国商品に10%の制裁関税を発動、19年1月から制裁関税率を25%に引き上げる。米政府は既に500億ドル相当の商品に対する制裁関税を発動済みで、これまでに制裁対象の商品は2500億ドル相当に上る。同政権はこのほか、中国が米国の農業や製品に報復すれば2670億ドル相当の中国商品にさらに報復することを予告している。

 中国国務院関税委員会は9月24日、600億ドルの米国商品に対する制裁関税を発動。中国政府は、米国が一方的に貿易摩擦を激化させていると批判し、米国が新たなな制裁関税の発動を行った場合は報復を警告しているが、具体的な措置は表明していない。

★参考情報★
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