スウェーデンTVが中国人侮辱か=イケアのボイコット呼びかけ

 2018年9月24日瑞スウェーデンのテレビ局SVTの娯楽番組のキャスターが21日、中国人を侮辱する発言を行ったとして、同国駐在の中国大使館の報道官が22日、人種差別主義や排外主義をあおったなどとして厳しく批判した。中国メディアが一斉に批判を始めたほか、中国内ではスウェーデンの家具販売大手イケアに対するボイコットを呼びかける声も挙がっている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が24日伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 スウェーデンでは先に、中国人観光客が現地警察から粗暴な扱いを受けたことが問題視されたが、その後、批判は鎮静化していた。しかし、SVTが21日放送した娯楽番組で、キャスターが中国人観光客を念頭に「ところかまわず大小便をしないよう。用便後は手を洗おう」などと発言し、中国でスウェーデンへの反発が再燃した。

 中国大使館の広報官は、キャスターの発言が人種差別主義的だなととして批判。番組で使用した中国地図に台湾やチベットが含まれていなかったことも問題視。「番組は、道徳の最低線を踏み越えた。中国は決して受け入れられない」と強く反発した。これに対しSVTは23日、「ユーモアであり、謝罪の必要はない」とコメントした。

 中国政府系メディアの人民日報、環境時報、中国中央テレビ局は一斉に批判の記事を掲載。「中国を侮辱する者は、代価を支払うべき」などと論じた。また、中国文化観光部は、中国人観光客がスウェーデンで窃盗などの被害を受けたが、現地警察は解決に動かないなどと批判し、旅行者に注意を呼びかけた。

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