米中は24日、2000億ドル相当の中国商品、600億ドルの米国商品に対する制裁関税をそれぞれ発動した。中国は「貿易によるいじめだ」として米国を批判した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が同日伝えた。
中国は米国への対抗を強調する一方、交渉による解決への希望を表明した。中国国営新華社通信は、国務院(中央政府)が24日発表した「中米貿易摩擦の真実と中国の立場」と題する白書を引用。米中貿易戦争について「中国は戦いたくないが、戦いを恐れず、必要な時は戦わざるを得ない」として、米国に対抗する考えを示した。一方で「交渉は関税の棍棒の脅威の下で行うものではない」と指摘し、交渉による問題解決を望む考えを示した。
ただ、米中交渉は中断している。トランプ米大統領が2000億ドルの制裁関税の発動を宣言後、中国は米商務長官による交渉への招きを拒絶。先月行われた米中の中堅クラスの担当官による交渉は、何も成果がなかった。
トランプ大統領は22日、中国が報復を続けるなら、2670億ドル相当の中国商品に制裁関税を発動する考えを強調した。実行されればあらゆる中国商品が対象となる。
中国の対米輸入商品は輸出商品よりはるかに少ない、中国は同規模の報復を警告しているが、具体的な内容はまだ明らかにしていない。
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