退役軍人数百人が成都で陳情 警官からトウガラシ・スプレー 北京でも同規模活動の情報も

2018年9月11日退 四川省の退役軍人数百人が10日、成都市の同省政府などに対し、処遇改善を求めて陳情活動を行い、一時警備の警官隊と小競り合いになった。一部はトウガラシ・スプレーを吹きかけられた。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が10日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 退役軍人の一団は10日午前、同省民政庁を訪問、担当者との面会を約束されたが誰も現れなかった。続いて四川省・党委員会の庁舎に向かったところ、警備の警察官数百人に取り囲まれた。一行が包囲を突破したため双方が小競り合いとなり、同スプレーが使われた。

 同日、北京でも全国の退役軍人が集まり、同様の陳情を行ったとの情報もある。数百人が最高軍事機関である中央軍事委員会の陳情受付所に押しかけたほか、河北省の数十人が党と政府の中枢機関が集まる「中南海」に向かい、塀のそばに座り込んだという。

 中国では北京など各地で、退役軍人の陳情活動が続いている。16年10月には数千人が中央軍事委員会の庁舎を包囲し、当局を震撼(しんかん)させた。今年6月には江蘇省鎮江市の市政府庁舎前などで大規模な陳情デモが数日間続いた。

★参考情報★

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