過去最大規模のデータ窃取事件摘発 通信キャリアのサーバーから個人情報30億件盗む-浙江

 浙江省紹興市越城区の警察はこのほど、システム構築契約を結んでサーバーにアクセスし、通信キャリアなどインターネット関連企業96社から、個人情報約30億件を窃取していたとして、中国の店頭市場「新三板」公開企業「北京瑞智華勝科技股フェン有限公司」を中心とする複数の会社を摘発した。個人情報の窃取事件としては過去最大規模だという。博訊新聞網が29日伝えた。

 警察によると北京瑞智華勝科技などは2014年から、中国十数省・直轄市で、通信キャリア大手の中国電信集団などインターネット関連企業と広告システムの構築・運営契約を締結。各社のサーバーにログインする権限を利用して、悪意あるプログラムを設置し、顧客情報を盗み出していた。さらに、顧客のアカウントを操作してインターネット・マーケティングを行い、不当な利益を得ていた。

 警察によると、従来の類似の犯行と異なり通信キャリアから直接窃取するため、データが完全に失われてしまう恐れがある。通信キャリアなどのずさんな管理に乗じた犯行で、インターネット業界全体の信頼が失墜する恐れがある。

★参考情報★
ーーーーーーーーーー
中国の公衆スマホ充電器にご注意、1秒で個人情報が盗まれる恐れ

女子学生急死の振り込め詐欺事件、警察が6人拘束

ネット詐欺、1.7兆円産業に、政府に責任の声も
通信キャリア職員、13万人分の個人情報窃取し販売

タイトルとURLをコピーしました