
ロシアの報道によると、同国の衛生当局は、中国北方地区の炭そ菌の感染状況を広報する一方、「状況は楽観を許さない」として中国に向かう旅行者に注意を呼び掛けた。ロシア・ユダヤ自治州の家畜伝染病の防疫担当官は「炭そ菌の感染者が出た黒龍江省の佳木斯市は、わが州の対岸。国境の監視を強めている」と述べた。
防疫担当官によると、ロシアは中国から生きた家畜は輸入していないが、獣医師、検疫機関、税関などが共同で生の肉と肉加工製品、飼料に対し最も厳しい検疫を実施している。
中国側の資料によると、黒龍江省佳木斯市、吉林省双遼市、内モンゴル自治区通遼市で、炭そ菌感染で牛と羊が大量死したほか、住民34人が炭そ症を発症した。