退役軍人の商店主、「城管」が殴打 退役軍人仲間が参集、住民も加わり数千人が抗議

2018年8月22日群 広東省呉川市の呉川駅近くで20日夜、退役軍人の雑貨店主の男性を、街頭の違法営業取り締まりを担当する「城管」と呼ばれる行政職員が殴打し、駆けつけた戦友と応援する住民数千人が抗議する騒ぎが起きた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が21日伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 店主は1979年の中越戦争に参加した退役軍人。20日午後8時ごろ呉川駅前で営業中、店頭の商品が違法だとして「城管」が持ち去ろうしたため争いが起きた。「城管」は店主と、妻と見られる女性を殴り、女性が失神した。店主が、メッセンジャーアプリ「微信」で退役軍人仲間に応援を求めた。
 
 20日午後10時ごろ、駆けつけた退役軍人仲間と住民数千人が「城管」と警察を取り囲み、店主らへの殴打を非難した。間もなく装甲車が到着して威圧しため、群衆は解散した。

 中国では各地で、処遇改善を求める退役軍人のデモが相次いでおり、当局は一部退役軍人を対象とする対策を発表する一方、警戒を強めている。
タイトルとURLをコピーしました