ネットを介した融資取引「ピア・ツー・ピア(P2P)金融」会社の破綻が相次ぎ、資金を失った個人投資家が救済を求めてデモなどを行っている問題で、上海市浦東新区中心部のオフィスビルで20日、約300人が押しかけ、関連会社に出資金の返還などを求めた。ロイター通信電を引用し博訊新聞網が21日伝えた。
約300人が押しかけたのは、国有企業、華安未来資産管理が入る高級オフィスビル「上海国際金融中心」。華安未来資産管理は、今月6日に破綻したP2P金融プラットフォーム「票票ビョウ(口に苗)」の運営会社「杭州富謙網絡科技」に出資していた。一行は、同社事務所に向かおうとしが、警察が撤収を命じた。その後、代表数人が華安未来資産管理と交渉を行った。
華安未来資産管理は、別の信託資産管理組合を代表してP2P金融会社の株主となっていただけで、P2P金融から利益は得ていないと説明している。
杭州富謙網絡科技は8月6日、経営破綻を宣言した。票票ビョウは、累計投資額49億元(785億円)、投資家は計36万人に上る。
今年6月以降、破綻したP2P金融会社は243社。存続している会社も、出資者が資金を引き上げるケースが相次いでいる。
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