米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは17日、米中政府筋の話として、11月の米中首脳会談までに両国の貿易戦争の終息を目標に、交渉のロードマップ(行程表)づくりを進めていると報じた。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が18日伝えた。
11月には、パプアニューギニアでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)の非公式会合とアルゼンチンで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の2回、トランプ米大統領と習近平・中国国家主席が会談する機会がある。
同紙によると、習主席は、米中貿易戦争のため中国内での政治的圧力が強まっているため、トランプ大統領との会談を望んでいる。
米中のハイレベル交渉は、今年6月のロス米商務長官の訪中後、途絶えている。しかし、中国商務部の王受文次官らの交渉団が近く米国を訪問し、マルパス米財務次官(国際問題担当)と事務レベルで協議する予定だ。
同紙によると、この事務レベル協議は11月の米中首脳会談の実現に向け障害を取り除くのが目的で、今後数カ月間、米中の交渉が数回行われる見通しだ。