地下鉄工事現場近くで民家が15度傾斜 立ち退き済みでけが人なし 周辺住民が一時避難

 2018年8月12日傾広東省広州市海珠区で11日午後1時15分ごろ、地下鉄広州~仏山線延伸線の工事現場付近で、4階建ての民家1棟が突然傾斜したのを巡回中の作業員が見つけた。同区と地下鉄会社「広州地鉄集団」が緊急対策を発動し、周辺住民を避難させた。傾いた民家は立ち退き済みで住民はおらず、けが人はなかった。地元ニュースメディアの南方網が伝えた。(写真は網易のキャプチャー)

 地元行政機関と地下鉄会社は、傾斜した民家を取り壊すとともに、工事現場の坑内や地盤の強化作業を行った。また、第三者機関のデータを参考に安全を確認した上、順次、周辺住民の帰宅を進めた。当局と地下鉄会社が詳しい事故原因の究明を進めている。

 ネットの投稿映像によると、民家や約15度傾き基礎が露出。周辺に家具や衣類が散乱していた。事故当時、室内には家主と賃貸人がいたとの情報がある。民家と地下鉄工事現場の距離は約3メートルだった。
 地下鉄広州~仏山線延伸線は今年末に開業の予定。事故現場では、同線の終点の瀝キョウ(さんずいにワかんむり、工の下に口)駅などの建設が進められている。

 広東省では地下鉄工事に絡む道路陥没などの事故が多発している。今年2月には、広東省仏山市の地下鉄2号線の建設現場で路面が陥没し8人が死亡した。

★参考情報★
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