低質ワクチン事件、習主席が自ら処罰指示 製薬会社トップ連行 「造られたパニック」の見方も

 2018年7月24日疫深セン証取上場の大手製薬会社、長春長生生物科技(吉林省長春市)が狂犬病ワクチンのデータを改ざんしたり、品質基準に達しないジフテリア・百日咳・破傷風の三種混合ワクチンを生産していた事件で、アフリカ訪問中の習近平国家主席が23日、悪質で驚くべき行為だとして、真相究明と厳しい責任追及を指示した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が23日伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 李克強首相も22日「容赦なく処罰し、絶対に大目に見てはいけない」などと批判し調査を指示した。警察は23日、長生生物科技のトップを含む経営陣5人を連行した。

 事件発覚後、中国住民の間で怒りの声が広がっている。国家薬品監督管理局は、長春長生生物科技に生産停止を命じた上、医薬品の製造・品質管理基準(GMP)適合の認証を取り消した。また、ワクチンを生産する全国の製薬会社を対象にいっせい調査が始まった。

 一方で、故意に増幅されたパニックとの指摘もある。広東紙・南方週末(電子版)によると、昨年11月、三種混合ワクチンの安全性問題が最初に発覚した際、国家食品薬品監督管理総局(当時)が「免疫効果には影響があるが、安全性には問題がない」と結論づけていた。上海疾病対策予防センターのベテラン医師も「品質基準に達しなくても免疫効果はあり、健康に影響はない」と話している。南方週末のこれらの記事は、その後削除された。

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