ロイター通信によると、環境非政府組織(NGO)グリーンピースは18日、中国では6月、肺疾患の原因となるオゾンの濃度が前年同月比11%上昇し、過去最高を記録したと発表した。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が同日伝えた。
グリーンピースによると、北京では6月のオゾンの平均濃度が120μg/m3(マイクログラム/立方メートル)で、米カリフォルニア州と墨メキシコシティの中でオゾン濃度が高い地域の2倍に達した。中国環境保護部も17日、将来10日間余り、北京と周辺地区のオゾン汚染がさらに深刻化するとの予測を発表した。
同部によると、北京などのオゾン濃度上昇の原因は、工業や自動車などから高濃度の二酸化窒素が排出されるため。石油精製、プラスチック・ゴム製造、建築などの業界で排出が多い。
北京大が今年4月に発表したリポートによると、2014~17年に中国北方の10都市で、オゾン濃度が40%以上上昇した。
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