広州日報(電子版)の17日の報道によると、国家食品薬品監督管理局は15日、狂犬病ワクチンの製造データを偽造していたとして、同ワクチンでは中国2位の大手製薬会社、長春長生生物科技(吉林省長春市)に生産停止を命じるとともに、医薬品の製造・品質管理基準(GMP)適合の認証を取り消した。
同社は中国ワクチン市場でシェア25%の大手。業界関係者は「製薬会社にとりGMP適合認証の取り消しは、生産資格の喪失と同じ」と話している。
同局が同社を調査したところ、凍結乾燥した不活化狂犬病ワクチンの製造でデータを偽造するなど、GMPへの厳重な違反がみつかった。ただ、報道はデータ偽造の詳細を伝えていない。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、同社は自社製の狂犬病ワクチンの使用中止を呼びかける一方、回収を始めた。ネット上では、同社製のワクチンで健康被害を受けたとの訴えが多数投稿されているがRFAは確認していない。